
※このコーナーでは開発者に代わり、恋愛ゲーム「ハピサマ!」の世界を登場キャラクターたちに紹介してもらいます。

光樹「始まりました『ハピサマ!広報局』。今回のゲストは幼馴染のこの二人」

秀人「光樹の兄貴分で生徒会長の鞍馬秀人だ。よろしくな」

梨沙「同じく光樹のお姉ちゃんでテニス部部長の推部梨沙よ。呼んでくれたのは嬉しいんだけど、やっぱりこいつと一緒かぁー……」
光樹「二人とも、まだ仲悪いの? 喧嘩してるんだっけ」
梨沙「別にー。ほら、それよりテーマがあるんじゃないの?」
光樹「そうだった。えーと、今回は『自由と責任』だって。何だか難しそうなテーマだね」

梨沙「自由と責任かぁ。私たち三年生にとってはとても重たい言葉に感じるわね」
光樹「そうなんだ?」
梨沙「そうよ。だってほら、受験が控えてるじゃない? 進路をどうするかもどれだけ頑張るかもその人の自由だけど、その結果は自分が引き受けないといけない。これって、自由には責任が伴うっていうことじゃないの?」
秀人「梨沙は真面目で、責任感が強いからな」
梨沙「何よその、真面目がよくないみたいな言い方。あんたこそ生徒会長なんだから、日頃からそういうこと考えてると思ったんだけど」

秀人「もちろん考えてるさ。ときに光樹、今度の中間テストは大丈夫そうか?」
光樹「うわっ……嫌なこと思い出させないでよ。考えるだけで憂鬱なんだから」
秀人「ははは、すまん。だが、これは光樹が中間テストを『やらなきゃいけないこと』として考えいるからこその悩みなんだよな」
梨沙「そんなの当たり前じゃない」
秀人「嫌ならボイコットすればいい」
光樹「できるわけないよ」
秀人「そうだ。それができないのは、俺たちが学生という制約に縛られているからだ。つまり、責任とは自分以外の何かの影響を受けて、考えや行動が制限されることだと思うんだ」
光樹「じゃあ自由はその反対?」

秀人「その通り。梨沙は自由を『やらなきゃいけないことへの向き合い方』で捉えていたが、俺は少し違う。そもそも『やらなきゃいけないと思わされていると自覚すること』と言ったらいいだろうか。本来やらなきゃいけないことなんて、何一つないんだからな」

梨沙「詭弁ね。光樹、あまりこいつの言うことを真に受けすぎちゃダメよ。こいつはやらなきゃいけないことをそつなくこなした上でこういうことを言うんだから。光樹は目の前のやらなきゃいけないことをどうやったらもっと上手く乗り切れるかに頭を使った方がいいわ」
秀人「ははは、相変わらず手厳しいな。だが、まぁ梨沙の言うことももっともだな。光樹、困ったことがあれば遠慮なく相談してくれよ。俺たちが同じ学校に通えるのも今年までなんだからな」
光樹「そっか……二人とももうすぐ卒業だもんね……」
梨沙「ちょっと何しんみりしてるのよ。まだもう少し先の話でしょ? 私はまずは夏の大会! 部長としていい成績を残さないといけないんだから」
光樹「そっか、頑張ってね。俺も応援してるよ。……おっと、そろそろ終わりの時間みたい。次回更新をお楽しみに!」
秀人「ゲーム本編で待ってるぞ〜」
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